初恋を拗らせた幼馴染が婚姻届を持って溺甘淫らに求愛にやって来ました
婚約者
珍しく店内にはお客さんは、常連さんのみで少なく、のんびりした日だった。
チリンチリンっとドアが開いて一組のカップルが入って来た。
「いらっしゃ…… 」
入店して来た、お客さんの姿を捉えた瞬間、ビクリッと身体が硬直した。
「あらあら、噂に聞いていた以上に古くて、ダサいお店ね。 これなら、ショッピングモールに、出店する意味もないし、あっちの言い値で売っちゃって良いんじゃない? 」
女性は私よりも少し年上で、ぽってりとした体型でオカン味があって、包容力がありそうだ。 クスクスッと鼻で笑うと、まごころボックスの中を覗き、より一層、馬鹿にした笑いを私に向けた。
「ちょっと、見てよこれ、昭和?! 今時カレー200円って……、具なしルーのみとか?! 」
「相変わらず、ここは貧乏臭いな」
連れの男性が、片眉を上げ、ニヤリッと嫌味な笑いを向けた。
「隆也(タカヤ)さん…… 。 珍しいですね、ここに顔出すなんて……。 何か緊急な用事でも?」
なるべく表情に出さないようにするものの、つい、言葉に棘が出てしまう。
チリンチリンっとドアが開いて一組のカップルが入って来た。
「いらっしゃ…… 」
入店して来た、お客さんの姿を捉えた瞬間、ビクリッと身体が硬直した。
「あらあら、噂に聞いていた以上に古くて、ダサいお店ね。 これなら、ショッピングモールに、出店する意味もないし、あっちの言い値で売っちゃって良いんじゃない? 」
女性は私よりも少し年上で、ぽってりとした体型でオカン味があって、包容力がありそうだ。 クスクスッと鼻で笑うと、まごころボックスの中を覗き、より一層、馬鹿にした笑いを私に向けた。
「ちょっと、見てよこれ、昭和?! 今時カレー200円って……、具なしルーのみとか?! 」
「相変わらず、ここは貧乏臭いな」
連れの男性が、片眉を上げ、ニヤリッと嫌味な笑いを向けた。
「隆也(タカヤ)さん…… 。 珍しいですね、ここに顔出すなんて……。 何か緊急な用事でも?」
なるべく表情に出さないようにするものの、つい、言葉に棘が出てしまう。