初恋を拗らせた幼馴染が婚姻届を持って溺甘淫らに求愛にやって来ました
私達は青い果実だった。
蒼の悲しみを、想いをどうやって癒やしてあげれば良いのか、わからなかった。
どちらともなく、チュッ、チュッっと、触れるだけのキスを落として、必死に存在を確かめ合い、快感を求めると言うよりは、ただ、ただ、お互いの温もりを感じあった。
拙い恋ーーーーー……。
10代の青い青い春……。
その春は、蒼と蒼の母を捨てた父の元に蒼が引き取られ、私の前から姿を消して、あっけなく終わりを告げたーーーー……。
あれから10年ーーーーー……。
「ニコ、ニコ…… 」
私を呼ぶ甘く切ない蒼の声だけが、私の耳元に今でも残っている。
蒼の悲しみを、想いをどうやって癒やしてあげれば良いのか、わからなかった。
どちらともなく、チュッ、チュッっと、触れるだけのキスを落として、必死に存在を確かめ合い、快感を求めると言うよりは、ただ、ただ、お互いの温もりを感じあった。
拙い恋ーーーーー……。
10代の青い青い春……。
その春は、蒼と蒼の母を捨てた父の元に蒼が引き取られ、私の前から姿を消して、あっけなく終わりを告げたーーーー……。
あれから10年ーーーーー……。
「ニコ、ニコ…… 」
私を呼ぶ甘く切ない蒼の声だけが、私の耳元に今でも残っている。