傷つけて、もっと求めて【完】
狂う彼女


 彼女はとても傲慢で、喜怒哀楽が激しい。何か嫌なことがあるとすぐに顔に出て、怒ると手が付けられない。それでいて泣き虫な絵に描いたような王女様。

学校ではどんなふうに過ごしているか分からないが、きっと先生にとっては「お嬢様のようないい子」なのだろうと想像している。



彼女の狂気はいつも『穏やか』の鎧の中にひた隠しにされている。そんな狂っている彼女を見るのが好きな俺は、きっと彼女よりも狂ってる。




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