イケメンを好きになってはイケません⁈
 森下くんは顔の前で手を合わせて拝むフリをして、それから極上の笑みを惜しげもなく振りまくと、ようやく席に戻っていった。

 女子社員たちの羨望と嫉妬がわたしにまとわりつく。

 まったく。
 
 自分がどれほど人気があるか、まったく自覚がないんだろうか、彼は。
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