イケメンを好きになってはイケません⁈
「な、たしかに、森下だよな」
鈴木さんの声を合図に、ウォーっと怒涛のような歓声が上がった。
「良かった。森下くん、無事だった!」
それぞれがバンザイしたり、隣の人と抱き合ったりして、喜びを体中で表している。
「おいおい、だから聞こえないって」
鈴木さんに言われ、またみんな画面に向かった。
『お疲れのところ、お話を聞かせていただきありがとうございました。最後に何かおっしゃりたいことはありますか?』
『そっすね』
マイクを向けられた森下くんはカメラを真正面から見すえた。
そして、手を振りながら……
『聡子さーん、みてるかな? おれは無事です。安心して。早く会いたいよ』
そう言って、極々上々の笑顔をはじけさせ、カメラに向かって投げキッスをした。
あまりに能天気なその態度に、インタヴュアーはしばし、あっけに取られていた。
「心配かけやがって。あいつらしいな。普通、パスポートとかカバンに入れとくか?」
良かった……
ようやく、実感が沸いてきた。
みんなの輪から少し離れて、じわじわと沸いてくる喜びに浸って……
でも、それどころじゃなかった。
鈴木さんの声を合図に、ウォーっと怒涛のような歓声が上がった。
「良かった。森下くん、無事だった!」
それぞれがバンザイしたり、隣の人と抱き合ったりして、喜びを体中で表している。
「おいおい、だから聞こえないって」
鈴木さんに言われ、またみんな画面に向かった。
『お疲れのところ、お話を聞かせていただきありがとうございました。最後に何かおっしゃりたいことはありますか?』
『そっすね』
マイクを向けられた森下くんはカメラを真正面から見すえた。
そして、手を振りながら……
『聡子さーん、みてるかな? おれは無事です。安心して。早く会いたいよ』
そう言って、極々上々の笑顔をはじけさせ、カメラに向かって投げキッスをした。
あまりに能天気なその態度に、インタヴュアーはしばし、あっけに取られていた。
「心配かけやがって。あいつらしいな。普通、パスポートとかカバンに入れとくか?」
良かった……
ようやく、実感が沸いてきた。
みんなの輪から少し離れて、じわじわと沸いてくる喜びに浸って……
でも、それどころじゃなかった。