イケメンを好きになってはイケません⁈
「どこに惚れたんだ? でも、そういえばお前、杉本さんによくちょっかい出してたな」

「最近、杉本さん、前より雰囲気が明るくなったなって思ってたんだけど、まさか森下くんとなんて……腰ぬけそう」

 みんなが口々に勝手なことを言い始めて、収集がつかなくなりそうになったとき……

「あー、もう、めんどくせえ」
 そう言うなり、森下くんはわたしの腰をつかむと、ぐいっと抱き寄せてキスした。

 それも、かなりディープな。
 1分以上続いていた、と思う。

「この人はおれの運命の人なんだよ。以上。それから、まだ何か言いたいやつがいたら、一人ずつ受け付けるから。窓口はおれで」
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