イケメンを好きになってはイケません⁈
「急にすいません。親指と人差し指、切っちゃって。悪いんだけど絆創膏あります?」

 よく見ると、タオルの模様だと思ったのは滲んだ血!

 わたしはすっかり気が動転してしまった。

「ちょ、ちょっと大丈夫なの? とりあえず上がって」

「いや、いいですよ、悪いから。絆創膏さえもらえれば。この姿じゃ買いにいけないんで」

 いくら、近づいてはいけない相手だとはいえ、こんなケガをしているのに無下にはできない。

「いいから早く入って。たいした手当はできないけど」

「すんません。じゃあ、お言葉に甘えます」
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