イケメンを好きになってはイケません⁈
河川敷には大勢の人が詰めかけていた。
まだ昼間の熱気も残っていたけれど、肌をなでる川風が心地いい。
わたしたちは隙間を見つけて、並んで土手に坐った。
「すごいな。こんなに近くで上がる花火なんてはじめてだ」
「わたしも」
そう言うと、森下くんは驚いた顔でわたしを見た。
「こんなに近くに住んでたのに、見に来たことなかったの?」
思い立ったらすぐに行動に移す彼からすれば、信じられないことらしい。
「うん。だってカップルだらけのところにひとりで来るのもなんだし」
そう答えて、気づいた。
わたし、やっぱり、知らず知らずのうちに我慢してたんだ。
ひとりのほうが気楽でいい、なんて強がっていたけど。
まだ昼間の熱気も残っていたけれど、肌をなでる川風が心地いい。
わたしたちは隙間を見つけて、並んで土手に坐った。
「すごいな。こんなに近くで上がる花火なんてはじめてだ」
「わたしも」
そう言うと、森下くんは驚いた顔でわたしを見た。
「こんなに近くに住んでたのに、見に来たことなかったの?」
思い立ったらすぐに行動に移す彼からすれば、信じられないことらしい。
「うん。だってカップルだらけのところにひとりで来るのもなんだし」
そう答えて、気づいた。
わたし、やっぱり、知らず知らずのうちに我慢してたんだ。
ひとりのほうが気楽でいい、なんて強がっていたけど。