イケメンを好きになってはイケません⁈
 わたしは、取るものも取りあえず、そこら辺にあった服を適当にひっかけ、タクシーを呼び、会社に急行した。

 オフィスに飛び込むなり、部長に尋ねた。
「誰と連絡が取れてないんですか?」

「森下だ。山田と藤沢はホテルにいて無事だった。森下だけが市内に出かけていたそうで、まだ連絡が取れていない」

 目の前が真っ暗になり、へたりこむように近くにあった椅子に崩れ落ちた。

 最悪の予感は現実のものになってしまった。
 
 絶対、わたしのせいだ。 
 わたしなんかと付き合ったから。

 森下くん……
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