溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。
「あのっ…ごめんね,突然LI⚪Eしちゃって…」


けれどそれもつかの間に。

はっとした真理が小さく肩を落とす。

ほんとに。

何年一緒に過ごしてきたのか。

真理は,気にしす…



「どうしても,凪に1番に話したかったの」



照れてれと言葉が紡がれて,僕は言葉を失う。

そして,真理のおでこにコツンとノックした。



「~っ真理は,気にしすぎなの。用なんて無くても,遅かったら呼んで」



そしたら。

告白も,雑談も,誘いも,教師も。

今より更にすぱっと断って,もっと早く駆けつけるから。

ーふっ

僕は



「今日,係決めだったの。席替えも近いかもしれない」



いつもより饒舌で,俺にしか分からない,楽しそうな雰囲気の真理の話しに耳を傾けた。

               
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