桜舞う天使の羽~天才心臓外科医に心臓(ハート)を奪われました。
俺の言葉に赤く染まっていた美桜の体が、更に赤く染まっていく。赤く染まったうなじに唇を滑らせると、花の様な香りが鼻をくすぐった。思わずその香りを堪能するように呼吸を繰り返す。熱を出し汗を掻いていたというのに不思議なものだ。何故こんなに良い香りがするんだ。
「正悟さん……匂い嗅いじゃヤダ……」
うるうるとこちらを見上げてくる子犬のような美桜に、心臓を打ち抜かれる。くそっ、もう限界だ。美桜の顔の横に両手をつくと、軽く唇にキスをしてから、キスをあちこちに落して行く。もちろん美桜の体の中心にある手術痕にも何度もキスを落とした。何度も何度も……それで美桜が安心するなら何度だってこの場所にキスをしてやる。それから、女性らしくふっくらと膨らんだ胸に触れ、その頂を口に含みコロコロと転がせば、美桜の口から甘いと息が漏れてくる。俺は右手を美桜の太ももの間にある、俺を受け入れてくれる場所に手で触れてみると、すでに準備は出来ているとばかりに濡れていた。
「濡れている」
うれしくてそれを口に出すと、美桜がイヤイヤと顔を隠し首を左右に振った。
「言わないで」
美桜の一挙一動、全てが愛おしい。恥ずかしがる美桜の姿は俺を魅了する。濡れるそこに手をあてがいゆっくりと上下させてから指を入れると、美桜の体温が直接手に伝わってくる。温かい……ゆっくりと挿抜を繰り返すと更に美桜の唇から甘い吐息が漏れた。そうしているうちに美桜の体がピクピクと痙攣を始める。そろそろだろうか、俺は更に手の挿抜を早めると美桜の体はキュッと指を締め付けてきた。その瞬間大きく身体を跳ねさせ、イヤッと声を上げた美桜が目尻に涙をこぼしながら脱力した。