桜舞う天使の羽~天才心臓外科医に心臓(ハート)を奪われました。
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美桜は下半身の違和感を覚えながらそっと、閉じていた瞼を開けた。すると窓から温かい日差しが差し込んでいることに気づく。身体をよじり横に寝返りを打った所で異変に気づいた。
正悟さん!!
自分の横ですやすやと眠る正悟の姿を見て、思わず叫びそうになるのをなんとか飲み込んだ。
あれ?
昨日もこんな感じだったような……?
あれから私、どうしたんだっけ?
昨日のことを思い出し、美桜の身体が熱くなる。
そうだ私、昨日……すごく幸せな時間を過ごしたんだ。
二日前熱を出しグッタリしていたが、正悟さんが買ってきてくれた薬を飲み、ぐっすり眠ると、次の日には風邪症状は落ち着いていた。体のだるさは感じられるものの、さほど気にならない程度だった。
それから正悟さんと沢山話をして、結ばれた。
すっごく幸せだった。
とても大切に私の身体に触れる正悟さんの手の動きを思い出す。そっと、優しく触れる手が少し震えていた。体格差のある私の体を気遣い、何度も辛そうな顔をしていた。私は大丈夫だと何度伝えても、優しく微笑む正悟の姿に何度も泣きそうになった。
それでも最後は我慢の限界だと上衣を乱暴に脱ぎ捨て、下舐めずるをしそうなほど熱い瞳を向けられ息を呑んだ。ものすごい色気をまき散らす正悟さんのフェロモンに、放心状態になってしまった。
そんな私に正悟さんが囁いた。