私と彼の    恋愛ダイアリー
高校入学時とともに親の仕事の関係でこの町に越してから3ヶ月慣れることのないこの町の暮らし。
自分で言ってはなんだが家は余裕がある方で、家に帰れば必ず家政婦さんと母、仕事が終わると父もいる何不自由のない生活をおくっているが、青春「アオハル」だのリア充だの言っている高校生時代に友達がいない以上の屈辱はどこにあるだろうか。
 
私の通う高校は中高大一貫の私立の女子学校だ。周りからは「お嬢様学校」と言われているらしい。
中高大一貫ということもあってほとんどの人は中学校から通っていてある程度友達で固まっているので高校から通うものならば除け者扱いされクラスの端にいることが多い。
 
そんなこんなで三ヶ月通ってきたわけだが今日は学校を無性に休みたい気分だった。
訳もなく休んでは叱られるので仮病を使ってだ。
そして今に至る。
ただ独り、ベッドにずっと寝ているだけで暇を持て余していたので机の片付けをすることにした。
要らないものを片付けていくと、一つ丁重に片付けている手帳を見つけた。
手帳を開けてみるとそれは人に見せられない恥ずかしい内容、いや、甘酸っぱい思い出が広がっている。
 
 これは彼との甘酸っぱい中学校の恋の物語。

 



あれは二年前の出来事だった。
丁度、中学一年から二年に進級したクラスで彼と出会った。
彼は顔も良くスポーツもできるさらに頭も良い。
いわゆる非の打ち所がない模範少年だ。あの“意地悪”な性格を“除いて”だ。
ことの発端は中2で生徒会が結成される時期のことだった。
私は委員などからは身をひこうと決めていたため何も立候補していなかったが、
彼「毛利修斗(もうりしゅうと)が人を集めて私を風紀委員長(生徒会の一員である)に推薦したことだ。
理由は去年、私が学級長を務めていたことだ。
案の定、内申目当てでしたことが裏目に出た。
私は彼に
「何故、私なんかを推薦したの。」
と訊くと
彼は
「だって、お前、なんか風紀委員ってツラしてたし、俺は生徒会長に立候補したからその道連れにってな。」
と答える。
「風紀委員ってツラってどんなツラよ。」と思いながら嫌々ながら受けることにした。
そこから私の生徒会ライフが始まる。
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