この政略結婚に、甘い蜜を
「失礼します」

華恋は車に乗り込み、龍羽に住所を伝える。龍羽は「そんないいところに住んでるんだね」と言いながら、アクセルを踏んだ。

「あの、少し零さんのことで相談してもいいですか?」

龍羽の横顔を見つめながら、華恋はプレゼントのことを相談する。すると、龍羽は少し考えた後、近くにあった公園に何故か車を停車させてしまう。驚く華恋を見つめ、龍羽は言った。

「真剣な話は、ちゃんと相手を見て話したいんだ」

龍羽はどこか嬉しそうに微笑んだ。











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