【短編】色褪せない夢



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「っはー、あんな演技に騙されるなんて
全国No2.の暴走族さんもここまでバカだとはね」

「お願い、私が消えるから、、
どうかみんなを傷つけないで………」

「裏切られても守ろうなんて
なんて惨めなのかしら」

花恋との約束で、私は彼らの前から消えることになった。


それからは早かった。
遠方に住むおじいちゃんが会いに来てくれることになったから1ヶ月ほど、普通の生活を送ったのだけど。

理事長に退学届を出して、

来てくれる確証はなかったけれど「会いたい」と言って大翔を呼び出した。

大翔は来てくれて、たくさん抱きしめてくれた。

「大好きだったよ、
ずっと味方でいてくれてありがとう」



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「・・・れ、すみれ?」
「ん、、」
声のする方に顔を向けて薄目を開ければ、心配そうに覗き込む大翔がいた。


「大丈夫?うなされてた」
大翔の大きな手が頭を撫でながら、私の言葉を待っていた。

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