願わくば溶けて



「あなた、僕の家のこと公共施設かなにかと勘違いしてます?」



「あっ!いや、やっぱり何か食べたりするなら家主さんの許可をいただかないとと思いまして」



「いや、あなた僕の家に来るの何回目ですか?散々お菓子とか出してましたよね」



つい厳しい口調になってしまう。



「いや。でも、えと、自分が持ってきたお菓子を自分でいきなり食べ始めるのと家主さんに出してもらったお菓子を食べるのとはわけが違うんじゃ、とおっ思いまして」



「ですね ……」


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