大切な後輩へ
-第一章-

-過去-

私と観――――――過去




私と観(カン)が出会うきっかけは
菜柚(ナユ)だった。

菜柚とは、私が引っ越してきて
一人で遊んで遊んでいる時に
私から話しかけて仲良くなった。

小学校に入ってから菜柚と
頻繁に遊ぶようになった。

それから菜柚の隣に住んでいた
観とも仲良くなった。
でも観は上から目線で私とは
相性が良くなかったから
いつもケンカをしていた。

そんなある時私は真紀(マキ)と
真紀のお兄ちゃん(健)と遊んでいる時に
観と観の弟(衣斗)が居て私の
気に障って、衣斗にかかと落としを
する真似をしてぎりぎりで止めた。

それを見ていた健と観が
観の親に私がかかと落としを
衣斗にしたと言いに行って、
私は観の親に怒られた。

私は自分でも悪いとは
思っていたけど
実際はマネだったから
そこまで怒られる必要は
ないと思っていた。

それから、私と観の間に
少し微妙な空気が流れ始めていた。



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