オタクの妄想

窓側の席で光村くんが居眠りをしている。
太陽の光に照らされた茶髪は綺麗で、見惚れてしまっている間に、係決めは終わって、
チャイムが鳴った。

「今日はここまで、係は全員決まったな。
明日は、係の集まりがあるから忘れず行くように。わかったな!」

「はーい」
と、同時に光村くんが起きた。

(お、起きた)

そう思った時、光村くんと目が合った。

私はすぐに目を逸らし、教科書をリュックに入れ、帰る準備をした。
教室を出て、階段を降りながらさっきのことを思い出した。

(光村くんと目が合っちゃったなぁ )

私は、まだ、胸のドキドキが治まらなかった。



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