メイド喫茶へ・・・【短編】
さっきのメイドさんが戻って来た。
ボクは慌ててメニューに目を通す。
「あ、す、すぃません」とりあえず、何か飲み物を頼もうと思った。
メイドさんは、伝票を手にして待っている。
あれ、飲み物のページはどこだ?
見つからない。ボクはいっぱいいっぱいになりながらページを捲り続ける。
ページが貼り付いていて、うまく捲れない。
メイドさんが、軽く溜め息をついた。それを聞いて、さらにテンパる。
「あ、すいませんっ。ォレンジの、ジュースを、お1つ!」
絶対ありそうなものを頼んでみる。
「以上でよろしいですか?」「はぃっ、よろしいですっ!」
メイドさんはまた、奥に消えていった。
ホッ。
ボクは、一息ついた。