花子さん《短》





だけど花子さんは
見てしまった………




城ヶ崎芽衣が泣いてるふりして
笑ってたのを………




そう、全部城ヶ崎芽衣の仕業…




田中由紀子が死んだのは
本当に事故だった、




だけど芽衣は由紀子が
死んだのは花子さんのせいと
いう嘘の情報を流した……




それほど芽衣は花子さんを
嫌っていたのだ……




花子さんは自分がハメられた
ことがわかり悲しくなった…




私はそんなに嫌われてたのか…




私いない方が……
いいのかな……………




そう思った花子さんだったが
舞子にだけは本当のことを
知ってもらいたいと思い
休み時間に舞子に話かけた…




「舞子……一つだけ聞いて
欲しいんだ……」




そう言って舞子を
トイレに連れていった…




『………話って……?』




舞子は恐る恐る聞いた…




「私、由紀子さんのこと
殺してなんかない!
あれは城ヶ崎芽衣の仕組んだ
罠だったの!」




そう必死に言った。




『………でも…』




舞子は花子を信じたい気持で
いっぱいだったが
そのせいで自分までもが
芽衣たちのいじめにあうのが
嫌だった…………。




「お願い。信じて!」



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