花子さん《短》
♭
明くる日、花子さんが
学校に着くと何やら
教室がざわついていた。
なんだろう?
と思った花子さんは
舞子に近づき
「何かあったの?」
と尋ねた。
すると舞子の表情はこわばり
『いやっ!!』
っと叫んで花子さんを
突き飛ばした。
いつも花子さんに優しかった
舞子からの突然の拒絶に
花子さんは呆然とした………
「……舞…子?」
花子さんは理由を聞こうと
また話しかけた…
すると……
『いや……もう近づかないで…
死にたくないよ~』
そう言って頭を抱えた…
―――死にたくない?
花子さんは舞子の
言っていることを
全く理解できなかった…
なんだかモヤモヤするものの…
舞子に拒絶され、
他のクラスの子たちからも
変な目で見られていた
花子さんは仕方なく自分の
席についた……