【完結】私、実はサレ妻でした。


 そしてその日の夜、夫が子供たちをお風呂に入れてくれた。
 子供たちの服を着せて、髪を乾かすのは大変だ。特に流斗はドライヤーをイヤがるから、すごく苦労する。

「流斗!髪乾かさないと風邪引いちゃうよ!」

「やぁーだー!」

「流斗、ほら!すぐ終わるから!」

 流斗はドライヤー本当にキライだから、いつも困ってしまう。



「いい子だね、流斗。はい、もう終わったよ」

「はぁーい!」

 我が家の子供たちは、本当に元気すぎる。保育園でもはしゃぎすぎてたまにケガをしてくるから、大変だ。
 でもそんな子供の成長を日々感じているからこそ、夫ともこうして子供たちに、たくさんの愛を捧げていけるんだなって思っている。

「はい、二人とももう寝るよ~!」

「えー!まだ寝ない!」

「わがまま言わないの。明日起きれなくなっちゃうよ?」

 空斗はたださえ、朝弱いのだから。
 
「……はーい」

「いい子ね。さ、ベッド行こう二人とも」

「うんっ」

「よし、行くぞ」

 二人を寝室へ連れて行くと、ベッドに潜ったのを確認してから部屋の電気を消す。

「ママ、おやすみ~」

「パパ、おやすみ~」

「はーい、おやすみなさい」

「おやすみなさい」

 二人が寝たのを確認した後、私たちはリビングの電気を消して寝室へと戻った。
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