【完結】私、実はサレ妻でした。
「実乃梨、最近ずっと抱けなくてごめんな。……ずっと、こうしたかったよ」
私に何度もキスをしながら、充分に濡れたことを確認した夫は、私の下着を脱がせてくる。
「んっ……っ」
そのまま自分もズボンや下着を脱いでいく。
そして再び、私の上にズシッと跨ってくる。
「実乃梨……っ」
そして熱く硬くなったその欲望を、私の中にグッと奥深くに押し込んでくる。
「あぁっ……あ、なたっ……」
そのまま夫の欲望を激しくぶつけられ、甘い声と吐息が漏れてしまう。
「実乃梨……声抑えなくていいから」
「っ、だって……。子供たちに、聞こえちゃう……」
「大丈夫だから」
そう思いつつも、やはり欲望には勝てない。
夫が腰を動かす度にギシギシと揺れる、ベッドのスプリングと枕元にある薄暗いライトが、私たちの甘い夫婦の時間を色褪せずに映し出していく。
「んっ、ダメッ……」
あまりにも気持ち良くて、思わず体を仰け反る。
「実乃梨、その顔色っぽい……。もっと見せて」
「何、言ってるの……。もう……っ」
夫は意地悪そうな表情をしながら、私の奥を更に深く責め立ててくる。
「っ……その顔、誰にも見せたくない」
「はぁ……あなたっ」
そして夫は、私の奥を激しく突き立てると、そのまま両手を握って欲望を中に注ぎ込んだ。
だけどその瞬間ーーー。
【円香……】
夫は私ではなく、違う女の名前を小さく呼んだのだったーーー。