【完結】私、実はサレ妻でした。
子供たちが、元気に挨拶する。
「遅くまでありがとうね、二人とも」
「気を付けて帰るんだよ」
「ありがとう。じゃあね」
私と子供たちは、そのまま自宅へと帰宅するため電車に乗り込んだ。
車は夫が乗っていってるし、電車の方が帰りが早い気がする。
「二人とも、ばぁばのハンバーグ、美味しかった?」
「うん!」
「おいしかった!」
二人ともお母さんのハンバーグに大満足だったようで、美味しいと言いながらわんぱくに食べていた。
「良かったねぇ」
「パパはもうかえってきたのかな~?」
「どうだろうね? もう帰ってきてるんじゃないかな?」
いや、帰ってきてることを祈るしかない。
出来ることなら、会いたくなんてない。他の女と会っていると知ったからこそ、会いたくない。
だけど子供たちにはそんなこと知られたくはない。だからこそ私は、いつも通りに接するしかない。
「パパ、おさかなつれたかな~?」
「どうだろうね?釣れてるといいねぇ」
「うん!」
何も知らない子供たちは、パパが釣りでお魚を釣ってきていると思ってる。
だから私は、子供たちを悲しませないようにしないといけない。
「パパにはやくあいたい~」
パパが大好きな流斗は、パパに会えるのを楽しみにしている。