【完結】私、実はサレ妻でした。


「パパにじまんしちゃおう! ばぁばのハンバーグおいしかったって!」

「うん、自慢しちゃおうか」

「ぼくも~!」
  
「じゃあ、みんなで自慢しちゃおっか」

 本当に可愛い、私たちの子供たち。
 可愛いからこそ、私は子供たちを悲しませたくない……。

「ほら二人とも、もうすぐ電車降りるからね」

「はぁーい」

 目的の駅に着いて電車を降りると、三人で手を繋いで家まで歩く。

「ママ~アイスたべたーい」

「ぼくも~」

「仕方ないな。じゃあアイス買って帰ろうか」

 二人がアイスを食べたいとねだるので、途中でコンビニに寄ってアイスをみんなの分買って帰ることした。

「わーい!」

「お家に帰ってから食べるんだよ?」

「はーい」

 可愛い子供たち、この子たちは私たちの宝物。



「はい、お家着いたよ~」

「ただいま~」

「はい、おかえり~」

 お家に入ると、リビングの灯りが付いていた。
 そして夫が「おかえりなさい」と出迎えてくれた。

「パパ~!」

「パパ~ただいまぁ!」

「おかえり~!」

 こうやって子供たちと遊んでいる姿を見ていると、想像通りの家族像だなと思える。
 ーーー夫が浮気さえ、していなければ。
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