【完結】私、実はサレ妻でした。
「ただいま」
「……おかえり」
数分後、夫は戻ってきた。
「……在宅なんて、聞いてないんだけど」
「ごめん、言ってなかったか」
は……? 何なのよ、それ……。
「……実乃梨、昨日はごめん」
夫は私を後ろからそっと抱きしめてくる。
「何……。触らないでって言ったでしょ……」
「実乃梨、愛してるから。実乃梨のこと、ずっと愛してる」
そうやって耳元で囁かれた後、夫は私の首元にそっとキスをした。
「ん、ちょっとっ……。やめてってば……」
夫のことを避けようとしたけど、力強く抱きしめられてしまい、うまく逃げられなくなった。
「実乃梨、実乃梨……っ」
夫は私のソファに押し倒して、熱くキスをしてくる。
「んっ、待っ……てっ……」
今は夫に触れてほしくない。触れてなんて、ほしくないのに……。
「実乃梨……愛してる」
「やめ……。ダメ……だってばっ」
何度も名前を呼ばれてしまい、夫のことを押し返せなくなってしまった。
「ちょっと……」
夫の手は私の服の中に入れて、胸元とそしてスカートの中へと侵入してくる。
「んっ、あなたっ……」
夫には触れてほしくないと思っているのに、その手を拒むことが出来ないーーー。
「実乃梨……」
「はぁっ……んっ」
敏感な所に触れられて拒むことの出来ない私は、やっぱり臆病なのだろうか……。
夫に服を脱がされ、夫も服をせかせかと脱いでいく。