【完結】私、実はサレ妻でした。
「な……なんで、これっ……!?」
あなた、驚いたでしょう? まさか浮気がバレていたなんて、想像もしてなかったでしょう?
ざまあみなさい、あはたはもう終わりよ。……あなたは私たちを裏切ったんだから。
許されると、思わないでねーーー。
「ねぇあなた。私たちのこと裏切ったこと、私は絶対に許さないよ。 あなたが私という妻がいながら、他の女にうつつを抜かしてたなんて……。そんなのが許される訳、ないでしょう?」
私は夫にそう突き詰めた。 言い訳なんてさせないし、させる訳がない。
「違うんだ!これは……っ!」
「言い訳なんて聞かないわよ?……こんなにも証拠があるのに、何を今更言い訳するって言うの?」
夫は私の言葉に、慌てた様子でいた。 何も言えないのか、ただ私を見つめていた。
「ねぇあなた。宍倉円香とのセックスは、気持ち良かった?」
「え……」
「この写真見てよ。あなたと宍倉円香が、厭(いや)らしく抱き合ってる写真よ。……本当に気持ち悪いわね、この女と浮気しておいて、その身体で私を抱くなんて……。本当に腹立たしい、ムカつくのよ!」
私はもう、正気ではいられなかった。 なんとしても離婚するためには、こうするしかないと思った。
子供たちのためにも、私たちの幸せを守るためにも、こうするしか、なかったーーー。