【完結】私、実はサレ妻でした。
【浮気の真相、固まった決意】
「ねぇあなた? あなたいつからこの人と浮気してた?」
「………」
私が浮気について問い詰めると、夫は突然何も言わなくなった。
「黙ってないで何か答えなさいよ! いつから浮気してたのよ?」
テーブルを両手でバンッ!と叩いて、夫の顔をのぞき込んだ。
「……一年前、からだ」
「そう……。一年前からなのね」
私のその言葉に夫は、再び口ごもってしまった。
「あなた4月10日、本当はこの女と浮気してたよね。私たちとバイキングに行こうって約束してたのに、急に取引先との接待が入ったからって言って、あなたそっちに行ったわよね? あの日あなた本当は、宍倉円香と浮気するためにウソを付いたのよね?私、知ってるのよ!」
そんな夫に、私は再び問い詰めた。
「……っ! な、何言ってんだよ!?あれは本当に、接待だったんだ……!」
「はあ?今更言い訳なんてすんなって言ったでしょう!?……ねぇ知ってる?あなたの書斎からね、あの日のラブホテルのレシートが出てきたのよ。日付は4月10日、私たちとバイキングを食べに行くと約束していた日の、ラブホテルのレシートよ?」
そんなにウソを付いてまで、あなたは宍倉円香と密会したかった訳?