【完結】私、実はサレ妻でした。


 例え夫婦でなくなっても、家族じゃなくなっても、私たちがあの子たちの親であることに間違いはないんだから。

 ただ家族としての絆は、これからだって存在する。 
 子供たちが幸せで笑っていられるように、それを 応援する義務がある。

「空斗、流斗。おじいちゃんとおばあちゃん家に行ったら、まずはお昼ご飯食べようね」

「ごはん?」

「そうだよ。お腹減ったでしょ?」

「うん! おなかへった!」

 子供たちが笑ってくれるだけで、私は救われる。
 離婚したことに対しては、後悔してるかなんて分からない。 でも間違いはないと、そう信じたい。

「お母さん、お父さん、こんなことになってごめんね」

 実家に戻った私は、戻ってきてすぐに両親に謝った。

「いいんだよ、実乃梨。……よく頑張ったね、今まで」

 お母さんは私を抱きしめて、励ましてくれた。

「ありがとう、お母さん」

 両親がいてくれることで、私は少なからず安心した。
 離婚すると両親に報告してから余計に、私は一人じゃないんだと、そう思えた。

 大事な子供たちと、そして両親もいてくれる。
 こんなに力強いことはないなって、感じることが出来た。
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