明日はきっと、晴れ。


「「「「いただきます!!!!」」」」

18時30分。

大広間の地べたに座って30人余りの男たちが仲良くカレーを頬張る。

「んま~!!!!!」
「美琴さん天才!!」
「そんなおだてても何も出ないわよ」

色とりどりの頭の、一見柄が悪そうな男たちが、
嬉しそうにカレーを食べて清楚でかわいい女の子に感謝している、

そんな光景につい頬が緩む。


朱里くんはサラダを作ってくれていて、
みんな美味しいおいしいと言いながら頬張っている。


何気ない話に花を咲かせ、気がつけば21時を過ぎる頃。


この倉庫には中学生から高校生までのおよそ60人が出入りしていて、
そのうち家族と家で暮らしているのは40人強。

そのうちの中学生は10人ほどで、彼らはもう家に帰る時間だ。

わたしもここでは暮らしていないので、帰る時間。

「また明日ね」
と倉庫に残るメンバーに手を振って、
誠也くんの家の執事の運転する迎えの車にみんなで乗り込む。

誠也くんの家はお金持ちで、誠也くんはいわゆる坊ちゃん。


お金持ち、と言っても組の家で、
なんで誠也くんが生まれた?!ってくらいお父さんもお母さんも派手な方。

わたしも何度もお会いしたことがあるけど、
とても優しくて、尊敬できるところがたくさんある素敵な方なの。

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