明日はきっと、晴れ。
次に辿り着いたのは…
「れーいちゃんっ!」
「れーいっ!」
「ほら、一緒に行きましょ?」
「澪くん、新くん、誠也くん…」
大きな手を広げてわたしを出迎えたくれた大好きな人たち。
その隣にはひかりんと校長もいる。
「麗、おいで?」
彼らのところへ走って行くと後ろから抱きしめられる。
麗が、好きだよ__
わたしが意識を失う直前に聞いた、
わたしが倒れる前に聞いた最後の言葉が再生され意識が遠のく。
『少しだけ最期のお礼を言わせて』
冷蝶がそう言って、ひとつ強く風が吹いた。
『みんな、今までありがとう。
みんなに出会えて、わたしは幸せだったよ。
麗のこと、これからもよろしくお願いします』
そう言って深く頭を下げた彼女はその風と共に消えていった。