カラスが飛ばない日
朝、8時半
職場へ車を走らせた。
雨こそ降っていないがどんよりとした天気である。
昨夜の君の声にはどこか覇気が無かった。
笑い声に艶が無かった。
住宅街を抜けた曲がり角、一羽のカラスがいた。
道の真ん中を闊歩している。
チラッとこちらを振り返り
何も無かったかのようにまた
歩き始める。飛びはしない。
緩やかなカーブの先、二羽のカラスがいた。
道の真ん中を闊歩している。
チラッとこちらを振り返り。
何も無かったようにまた
歩き始める。飛びはしない。
雨こそ降っていないがどんよりとした天気である。
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