ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「教授!!捜しましたよっ!!」
と、言いながら、
俺は改めて、教授のその姿を
凝視してしまった。
カワイイ感じに、まとめ上げているのが、恐ろしい。
それにガキ連中と混ざっても
違和感がない・・・
10代の女の子が、
初めてのデートで、映画に行くというコンセプトなのか。
教授のプライベートは、
乙女だなんて、意外性がありすぎだろう。
俺と教授が並んで歩いたら、
俺のほうが、10代の女の子を
連れまわしていると、
妙な目で見られてしまう。
教授がぼんやりと顔を上げた。
「申し訳なかった。
色々・・考えていて・・
どうしようかと」
何かあったのか・・
俺は教授の隣に座った。
「カーライルに、迷惑をかけてしまったし・・その・・
いろいろ調べたのだが」
教授はかわいいバックから、
タブレットを取り出した。
そこからトランプのカードを、
取り出すように
スクロールして、多くの写真を次々に俺に見せた。