ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「それは・・良かったです。
安心しました。
少なくとも、
俺を気にしてくれていたと
いう事ですよね」

教授の感情は中学生か、
高校生の初恋レベルなのだろう。

好きな相手からの電話で、
ドキドキする・・
甘酸っぱいあの感じだ。

「教授は俺の事が、嫌いではないですよね」
俺は教授の耳元でささやいた。

教授は籐バックを
抱きしめるようにもう一度、
繰り返した。
「不安なんだ・・」

教授の恋愛精神年齢は
10代前半の感じなのだろう。
知識量は物凄いが・・・

俺の初恋は・・・

10代の頃は、
年上とばっかり付き合っていた。

よくよく考えてみたら、
俺自身、10代の女の子と
付き合ったことがない。

俺も10代の女の子と、
付き合う気持ちでなくては、
いけないのだろう。
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