ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
俺は大きくため息をついた。
「もし、不愉快、怖い思いを
させたのなら謝罪します。
ああいった一方的な行為は、
二度としません。」
子ウサギは経験値0のくせに、
よく言うよ。
キスさえ、満足にしていないのに・・・と思いつつ、
「言っておきますが、
俺は、変態プレイはしないですから。
まったく、普通ですよ」
「ふむ、普通とは、
何を基準にして定義しているのか、君の定義が聞きたい」
俺は教授の手から、
半分ほどになった、ソフトクリームを取り上げた。
「なにする・・!」
教授が声を上げた。
俺はぺろりとソフトクリームを
なめて言った。
「ベチョベチョのキスは、
チョコバニラ味がいいかと
思って、どうですか?」
「今、するとは言ってない!」
教授は悔しそうに、俺を見上げた。
俺はおかしくて、笑いながら
「俺もそうです。
できればベッドでしたいから」
教授は、お気に入りのソフトクリームを取り上げた俺を睨みつけて、
「ベッドですれば・・
その先があるではないか・・」
俺はクスクス笑ってしまった。
子ウサギは、知識はあるらしいが・・・
本当にからかうのはおもしろい。
「その先・・とは、どういうことですか?
俺に説明をしてくださいよ」
俺は優位に立った気分で、
ソフトクリームをなめた。