ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「その先は・・
その先じゃないか・・・・

君は体験が豊富なはずだから、
口頭の説明は必要ないと判断する」
教授は口ごもった。

追い詰めると、
<帰る>とか言い出しそうなので、別の提案をした。

「この次は、ストロベリーバニラがいいかな、
俺が買いますから」

教授は大きく肩を下げて、
ため息をついた。

「君は、楽しんでいるな」

「そうですね。
あなたと一緒にいるのは、楽しいです」

俺はソフトクリームを食べ終えた。

「いろいろな体験を、二人で一緒にするのは
ワクワク、ドキドキじゃないですか?」

教授を
親父とエドナに紹介する時に、
二人が
どんな顔になるかも楽しみだ。

婚約者として、教授を紹介するのなら、
ベチョベチョのキスくらいは、
すましておかねばならないだろう。
< 27 / 31 >

この作品をシェア

pagetop