ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「ストロベリーバニラ味の
ベチョベチョのキス」

そう言ってから、
サングラスとシートベルトを
外した。

「粘膜接触の許可を・・・」
そう言って、
教授のあごに手をかけた。

教授はソフトクリームを片手に、
真っすぐ前を向いて、
目を見開いて、固まっていた。

「YESなら、目を閉じてくださいよ・・・」

教授はその指示に、素直に目を閉じた。
「噛みついたらダメですよ」

教授はぎゅっと目を閉じたまま
コクコクとうなずいた。

「そんなに緊張しないで・・
ください。
予防注射じゃあるまいし」

俺は笑いをこらえて、
ムードをこわさないように
ささやいた。
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