ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)

カーライルの牧場


俺は仕事を辞めたので、
親父の牧場にいた。

親父は一応地元の名士で、
この辺で一番大きな牧場を
経営している。

主に、牛と馬を扱っている。

俺は午前中の見回りを終えて、
館のテラスで
たばこを吸いながら休憩していた。

カーライル家は
広大な土地を持つ地主で、
昔は使用人もいた大きい館だ。

毎日、嫌がらせのように
「愛しているよ、アイリス」
と電話をしたが・・

いつも留守電で無反応だ。

テラスで留守電に録音していると、
親父の奥さんのエドナが、
俺に声をかけた。

「まぁ、お熱いのね・・」

エドナが俺をからかうように、
飲み物を持って声をかけた。

「アレク、
結婚するって、聞いたけど、
お相手はどんな人なの?」

エドナは親父の3番目の奥さんだ。
しかも妊娠している。
エドナはブロンドの美人だ。

俗に言うトロフィーワイフの
分類に入るだろう。

周囲の注目をひきつける
華やかさがある。
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