強面カイくんの、行き過ぎる溺愛
そして外に出た瞬間だった━━━━━
シュッ……と風を切り、男性の口元を掴み上げたのだ。
「うぅ…んーんーんー」
「あ?何っつってんの?聞こえねぇよ!」
男性は、首をぶるぶる振りながら必死に訴えている。
「んーんー!!」
「何!?」
そこで手を離し、投げるように地面に男性を叩きつけた。
「す、すんません!!!」
男性は地面にへたりこみ、快李を見上げる。
「は?さっきの威勢はどうした?」
そして快李は、見下すように男性を睨みつけた。
「あんた…その刺青……」
男性は首に見えている快李の刺青を見て、身体を震わせた。
「は?てか、もう帰ってくんない?
お前のせいで、気分が悪い。
俺が出ていくことも考えたけど、ユウがここで食べたいって言ったから、お前が出ていけ」
快李は言い捨てるように言って中に入る。
すると、タタタッと結理が駆けてきた。
「ユウちゃん、お待たせ。ごめんね、一人にしちゃって」
「大丈夫!?なんか、殴られたりとか……」
「ううん。何もされてないよ」
心配そうに見上げる結理の頭を撫で言った快李だった。
「良かったぁ…もうすぐ呼ばれるよ!」
結理はホッと息をついたのだった。
「あ、ユウちゃん!僕がするから、触らないの!!
鉄板は熱いんだから!!」
お好み焼きのタネが来て、結理が鉄板にながそうとすると快李に取り上げられた。
「わかってるよ!でも私、子どもじゃないよ」
「もちろんだよ。ユウちゃんは大人の女性だよ!」
「私もお料理できるんだよ!
カイくん、全然させてくれないけど、本当は一通りできるんだよ」
「知ってるよ!でも、危ないからダメ!」
「うー」
頬を膨らませる、結理。
「可愛い表情してもダメ!」
「可愛くないもん!フンだ!」
今度はそっぽを向いた。
「フフ…やっぱ、前言撤回する。
ユウちゃん、子どもだ(笑)!」
快李に笑われる結理だった。
そして食事が終わり屋敷に帰る途中、近くのコンビニに向かった。
出入り口に不良学生三人がたむろしていた。
制服からも、かなりガラの悪いと有名な高校の生徒だというのがわかる。
周りの人達も、目を合わさないようにしている。
でも快李からすれば、ただのガキで全く何も感じない。結理の手を引き、普通にコンビニに入っていく。
でもちょうどその時に高校生の一人と軽くぶつかってしまう。
「あ、ごめん」
軽く謝り、中に入ろうとする快李。
「いてぇ~!骨折れたかも~」
「は?」
「お兄さんのせいで、骨折れたぁ。
治療費払って~」
「………」
「おい!黙ってねぇで、金出せよ!」
「は?やだよ。僕、急いでるから!」
あくまでも、結理の前。
できる限り穏やかに対応する。
「はぁぁ?コイツがお前のせいで怪我したんだぜ!
責任取れよ!」
三人に凄まれる。
「は?骨折れるわけないでしょ?ちょっとぶつかったくらいで、君どんだけ弱いの?
もっとマシなたかり方したら?」
震えている結理を背中に隠し言う。
「はぁぁ?」
「うーん。例えば、こんな風に━━━━━」
「え━━━━うぅっ!!」
快李は片手で高校生一人の胸ぐらを掴み上げ、こう囁いた。
「金…出せよ……お兄~さん……
ほら…首絞まるぞ……」
「おい!やめろよ!マジで死ぬ!」
他の高校生が快李を止めに入る。
「カイくん!やめて!」
結理も止めに入った。
「………なーんてね!」
「ゲホッ!!ゲホッ!!
はぁはぁ……」
そこでパッと手を離した快李。
「な?殺るなら、ここまでしないと!」
シュッ……と風を切り、男性の口元を掴み上げたのだ。
「うぅ…んーんーんー」
「あ?何っつってんの?聞こえねぇよ!」
男性は、首をぶるぶる振りながら必死に訴えている。
「んーんー!!」
「何!?」
そこで手を離し、投げるように地面に男性を叩きつけた。
「す、すんません!!!」
男性は地面にへたりこみ、快李を見上げる。
「は?さっきの威勢はどうした?」
そして快李は、見下すように男性を睨みつけた。
「あんた…その刺青……」
男性は首に見えている快李の刺青を見て、身体を震わせた。
「は?てか、もう帰ってくんない?
お前のせいで、気分が悪い。
俺が出ていくことも考えたけど、ユウがここで食べたいって言ったから、お前が出ていけ」
快李は言い捨てるように言って中に入る。
すると、タタタッと結理が駆けてきた。
「ユウちゃん、お待たせ。ごめんね、一人にしちゃって」
「大丈夫!?なんか、殴られたりとか……」
「ううん。何もされてないよ」
心配そうに見上げる結理の頭を撫で言った快李だった。
「良かったぁ…もうすぐ呼ばれるよ!」
結理はホッと息をついたのだった。
「あ、ユウちゃん!僕がするから、触らないの!!
鉄板は熱いんだから!!」
お好み焼きのタネが来て、結理が鉄板にながそうとすると快李に取り上げられた。
「わかってるよ!でも私、子どもじゃないよ」
「もちろんだよ。ユウちゃんは大人の女性だよ!」
「私もお料理できるんだよ!
カイくん、全然させてくれないけど、本当は一通りできるんだよ」
「知ってるよ!でも、危ないからダメ!」
「うー」
頬を膨らませる、結理。
「可愛い表情してもダメ!」
「可愛くないもん!フンだ!」
今度はそっぽを向いた。
「フフ…やっぱ、前言撤回する。
ユウちゃん、子どもだ(笑)!」
快李に笑われる結理だった。
そして食事が終わり屋敷に帰る途中、近くのコンビニに向かった。
出入り口に不良学生三人がたむろしていた。
制服からも、かなりガラの悪いと有名な高校の生徒だというのがわかる。
周りの人達も、目を合わさないようにしている。
でも快李からすれば、ただのガキで全く何も感じない。結理の手を引き、普通にコンビニに入っていく。
でもちょうどその時に高校生の一人と軽くぶつかってしまう。
「あ、ごめん」
軽く謝り、中に入ろうとする快李。
「いてぇ~!骨折れたかも~」
「は?」
「お兄さんのせいで、骨折れたぁ。
治療費払って~」
「………」
「おい!黙ってねぇで、金出せよ!」
「は?やだよ。僕、急いでるから!」
あくまでも、結理の前。
できる限り穏やかに対応する。
「はぁぁ?コイツがお前のせいで怪我したんだぜ!
責任取れよ!」
三人に凄まれる。
「は?骨折れるわけないでしょ?ちょっとぶつかったくらいで、君どんだけ弱いの?
もっとマシなたかり方したら?」
震えている結理を背中に隠し言う。
「はぁぁ?」
「うーん。例えば、こんな風に━━━━━」
「え━━━━うぅっ!!」
快李は片手で高校生一人の胸ぐらを掴み上げ、こう囁いた。
「金…出せよ……お兄~さん……
ほら…首絞まるぞ……」
「おい!やめろよ!マジで死ぬ!」
他の高校生が快李を止めに入る。
「カイくん!やめて!」
結理も止めに入った。
「………なーんてね!」
「ゲホッ!!ゲホッ!!
はぁはぁ……」
そこでパッと手を離した快李。
「な?殺るなら、ここまでしないと!」