強面カイくんの、行き過ぎる溺愛
「ユウちゃん、これ持っていって!」
「はぁーい!」
快李が調理した朝食を、結理がセッティングする。
基本的に家事などは、快李が全て行う。
快李が、過保護で結理に何もさせないから。
結理はその手伝いに徹している。
「よし!食べよっ!」
「うん!いただきます!
…………んー!美味しい~!幸せ~」
結理の幸せそうな顔を見て、快李も幸せを噛みしめる。
「ユウちゃん、今日は15時迄だよね?」
「うん。いつもより、一時間多く出てって店長さんにお願いされたの」
「ユウちゃん、これからはダメだからね!
五時間勤務の約束で、パートを許可したんだよ。
本当は三時間勤務にして欲しい位なんだから!」
「うん、わかった。
でもね。店長さんが私のこと頼りにしてくれてるのが、嬉しかったんだぁー!」
フフ…と嬉しそうに話す、結理。
「それは!ユウちゃんが、可愛いから!
ユウちゃん、看板店員みたいになってるもん。
あの店長、ユウちゃんを都合よくこき使いすぎ!」
「看板店員って、可愛いね!
私、可愛いってことかなー(笑)」
更にクスクス笑う。
「可愛いのは否定しない。
でも、ユウちゃんを使っていいってことはない!
言っておくけど、次勝手に勤務変更したら、店長に話しに行くからね!」
快李の鋭い目が、結理に突き刺さる。
「うー、そんな怒らなくても……
でもね。カイくんは17時までお仕事でしょ?
私も、17時までお仕事したいな!」
「は?なんで?」
今度は、雰囲気が落ちた。
「え……だからね。
14時までお仕事して、お家帰るでしょ?
お家に一人は寂しいんだよ?
家事もしちゃダメってカイくん言うし」
「ユウ」
圧迫される、快李の雰囲気。
「え……は、はい!」
「仕事、辞めさせようか?
この屋敷に閉じ込めようか?
つか、黒い部屋行く?」
「そ、それは…それだけは嫌です」
「だよな。
だったら、俺の言うこと聞けるよな?」
「はい!聞きます!」
結理の返事に満足した快李。
「ん。ほら、ユウちゃん、早く食べて準備しよ?」
と、微笑み言った。
「うん」
快李は、ギャップが激しい。
普段は結理を溺愛し、過保護な快李。
しかしあるラインを越えると、言動・声・言葉遣い・雰囲気等……“全て”変わる。
それはまさに、二重人格だ━━━━━━
そして“黒い部屋”とは……
基本的に快李は、結理を家の中に閉じ込めて、全ての世話をしたいと思っている支配者だ。
黒い部屋には、その快李の願望が詰まった部屋なのだ。
黒い扉の向こうには、外からしか開かない鍵、拘束具、監視カメラ……
どうみても犯罪の臭いしかしない物でいっぱいの部屋なのだ。
「はぁーい!」
快李が調理した朝食を、結理がセッティングする。
基本的に家事などは、快李が全て行う。
快李が、過保護で結理に何もさせないから。
結理はその手伝いに徹している。
「よし!食べよっ!」
「うん!いただきます!
…………んー!美味しい~!幸せ~」
結理の幸せそうな顔を見て、快李も幸せを噛みしめる。
「ユウちゃん、今日は15時迄だよね?」
「うん。いつもより、一時間多く出てって店長さんにお願いされたの」
「ユウちゃん、これからはダメだからね!
五時間勤務の約束で、パートを許可したんだよ。
本当は三時間勤務にして欲しい位なんだから!」
「うん、わかった。
でもね。店長さんが私のこと頼りにしてくれてるのが、嬉しかったんだぁー!」
フフ…と嬉しそうに話す、結理。
「それは!ユウちゃんが、可愛いから!
ユウちゃん、看板店員みたいになってるもん。
あの店長、ユウちゃんを都合よくこき使いすぎ!」
「看板店員って、可愛いね!
私、可愛いってことかなー(笑)」
更にクスクス笑う。
「可愛いのは否定しない。
でも、ユウちゃんを使っていいってことはない!
言っておくけど、次勝手に勤務変更したら、店長に話しに行くからね!」
快李の鋭い目が、結理に突き刺さる。
「うー、そんな怒らなくても……
でもね。カイくんは17時までお仕事でしょ?
私も、17時までお仕事したいな!」
「は?なんで?」
今度は、雰囲気が落ちた。
「え……だからね。
14時までお仕事して、お家帰るでしょ?
お家に一人は寂しいんだよ?
家事もしちゃダメってカイくん言うし」
「ユウ」
圧迫される、快李の雰囲気。
「え……は、はい!」
「仕事、辞めさせようか?
この屋敷に閉じ込めようか?
つか、黒い部屋行く?」
「そ、それは…それだけは嫌です」
「だよな。
だったら、俺の言うこと聞けるよな?」
「はい!聞きます!」
結理の返事に満足した快李。
「ん。ほら、ユウちゃん、早く食べて準備しよ?」
と、微笑み言った。
「うん」
快李は、ギャップが激しい。
普段は結理を溺愛し、過保護な快李。
しかしあるラインを越えると、言動・声・言葉遣い・雰囲気等……“全て”変わる。
それはまさに、二重人格だ━━━━━━
そして“黒い部屋”とは……
基本的に快李は、結理を家の中に閉じ込めて、全ての世話をしたいと思っている支配者だ。
黒い部屋には、その快李の願望が詰まった部屋なのだ。
黒い扉の向こうには、外からしか開かない鍵、拘束具、監視カメラ……
どうみても犯罪の臭いしかしない物でいっぱいの部屋なのだ。