桜が咲く頃に、私は
この日からも、私とキスをする度に空の余命は減り続けた。
時々だけど、仕事に疲れて先に寝てしまった時なんかは、私が寝ている空にキスをする。
やっぱりその時には余命は減らなくて……。
私のことを好きなんだなというのがわかると同時に、一体いつから、どうして好きになったのかというのが気にかかる。
空は、そのことについては何も言ってくれなかったから。
そして、広瀬のことだ。
私と広瀬は……あれから一度も口を聞いていない。
話す機会は何度かあったと思うけど……何を言っても言い訳にしかならないし、このまま嫌われた方が良いという想いが強くて、それが私にブレーキを掛けていたから。
それでも、私の中には広瀬がいて、いつも広瀬を目で追い掛けてしまっていた。
だからなのか、気付いたことがある。
最近、少しずつ広瀬の傷が増えて来たということに。
期末テストが終わり、冬休みも間近に迫ったその日。
私は広瀬と話をする決心をした。
もう時間が少ないし、いつまでもこんな気持ちでいるのはお互いにとって良いとは思えなかったから。
……なんて、私がそう思ったからじゃなくて、お節介なやつらがうるさかったから。
時々だけど、仕事に疲れて先に寝てしまった時なんかは、私が寝ている空にキスをする。
やっぱりその時には余命は減らなくて……。
私のことを好きなんだなというのがわかると同時に、一体いつから、どうして好きになったのかというのが気にかかる。
空は、そのことについては何も言ってくれなかったから。
そして、広瀬のことだ。
私と広瀬は……あれから一度も口を聞いていない。
話す機会は何度かあったと思うけど……何を言っても言い訳にしかならないし、このまま嫌われた方が良いという想いが強くて、それが私にブレーキを掛けていたから。
それでも、私の中には広瀬がいて、いつも広瀬を目で追い掛けてしまっていた。
だからなのか、気付いたことがある。
最近、少しずつ広瀬の傷が増えて来たということに。
期末テストが終わり、冬休みも間近に迫ったその日。
私は広瀬と話をする決心をした。
もう時間が少ないし、いつまでもこんな気持ちでいるのはお互いにとって良いとは思えなかったから。
……なんて、私がそう思ったからじゃなくて、お節介なやつらがうるさかったから。