桜が咲く頃に、私は
Promise of a distant day
学校に戻ると授業中だったから、人目を避けるように屋上に。
戻って来たことを翠達に伝えると、休み時間には皆来てくれた。
「んで、どうだった? 広瀬は。腕と足を骨折してるってマジなわけ?」
「うん。後は首にカラー巻いてた。傷が多かったよ」
「しっかし、そこまでするかね普通。こんなの、目撃者がいたら即退学だし、警察も動くんじゃないの? そんな大胆な悪事を働くようなやつらに目を付けられてたのか、広瀬は」
私と翠が話しているのを聞いて、深沢が顔をしかめて唸った。
「いや、そこだよ南山。あいつら、とんでもない遊びをしてるけどさ、実は弱いものいじめしか出来ない典型的な小心者なんだよな。実際、桜井と付き合ってた時は広瀬に手を出さなかったわけだろ?」
「それがどうしたっての? 現に広瀬は今、入院までしてるわけでしょ。小心者だろうが、極悪人だろうが、やったことは変わらないよ。何が言いたいわけ?」
「学校にも来ないってことは、二人で申し合わせて、今頃どこかでビビってるんじゃないかってね。ヤバいことをしていれば、自分達は強くなったって勘違いするようなバカ達だからさ」
深沢が言いたいことはわかる気がする。
一言で言ってしまえば「中途半端」なやつらなんだけど、中途半端なだけに何をしでかすかわからない怖さもあった。
戻って来たことを翠達に伝えると、休み時間には皆来てくれた。
「んで、どうだった? 広瀬は。腕と足を骨折してるってマジなわけ?」
「うん。後は首にカラー巻いてた。傷が多かったよ」
「しっかし、そこまでするかね普通。こんなの、目撃者がいたら即退学だし、警察も動くんじゃないの? そんな大胆な悪事を働くようなやつらに目を付けられてたのか、広瀬は」
私と翠が話しているのを聞いて、深沢が顔をしかめて唸った。
「いや、そこだよ南山。あいつら、とんでもない遊びをしてるけどさ、実は弱いものいじめしか出来ない典型的な小心者なんだよな。実際、桜井と付き合ってた時は広瀬に手を出さなかったわけだろ?」
「それがどうしたっての? 現に広瀬は今、入院までしてるわけでしょ。小心者だろうが、極悪人だろうが、やったことは変わらないよ。何が言いたいわけ?」
「学校にも来ないってことは、二人で申し合わせて、今頃どこかでビビってるんじゃないかってね。ヤバいことをしていれば、自分達は強くなったって勘違いするようなバカ達だからさ」
深沢が言いたいことはわかる気がする。
一言で言ってしまえば「中途半端」なやつらなんだけど、中途半端なだけに何をしでかすかわからない怖さもあった。