桜が咲く頃に、私は
〜現在〜
「さ、桜井早春さん! ぼ、僕と付き合ってください! お願いします!」
クラスメイトの広瀬琥太朗に体育館裏に呼び出されて、喧嘩をするつもりで親友の南山翠とそこに向かったら……いきなり告白された。
「おお……なんか予想外の展開だね。てか今時、体育館裏に呼び出して告るとか超ウケるんだけど。広瀬、あんたマジなの?」
「え、えっと……な、なんで……み、南山さん?」
言った後に翠に気付いて、顔を真っ赤にして慌てて。
手で顔を覆ってその場にしゃがみこんでしまったのだ。
こんな底辺高校で、こんな告白をしてくるやつがいるんだと思って。
「なんだよ、私がいたら悪いわけ? ……って、そりゃあ邪魔してるよね。でも考えなよ広瀬。あんたみたいなやつと早春が……」
広瀬に詰め寄り、その鼻をピンッと指で弾いた翠。
だけど私は、広瀬に対して特に嫌な気持ちはなかったから、小さなため息をついて答えた。
「別にいいよ。付き合おうか」
その言葉に驚いた翠と広瀬が、信じられないといった表情を浮かべながら私を見た。
「さ、桜井早春さん! ぼ、僕と付き合ってください! お願いします!」
クラスメイトの広瀬琥太朗に体育館裏に呼び出されて、喧嘩をするつもりで親友の南山翠とそこに向かったら……いきなり告白された。
「おお……なんか予想外の展開だね。てか今時、体育館裏に呼び出して告るとか超ウケるんだけど。広瀬、あんたマジなの?」
「え、えっと……な、なんで……み、南山さん?」
言った後に翠に気付いて、顔を真っ赤にして慌てて。
手で顔を覆ってその場にしゃがみこんでしまったのだ。
こんな底辺高校で、こんな告白をしてくるやつがいるんだと思って。
「なんだよ、私がいたら悪いわけ? ……って、そりゃあ邪魔してるよね。でも考えなよ広瀬。あんたみたいなやつと早春が……」
広瀬に詰め寄り、その鼻をピンッと指で弾いた翠。
だけど私は、広瀬に対して特に嫌な気持ちはなかったから、小さなため息をついて答えた。
「別にいいよ。付き合おうか」
その言葉に驚いた翠と広瀬が、信じられないといった表情を浮かべながら私を見た。