桜が咲く頃に、私は

学校が終わり、翠と深沢と三人でプレゼントを買いに行こうという話になったけど、私も空ももうすぐ死んでしまう。


だから、形に残る物よりも食べ物のような、すぐに消費出来る物がいいことを、深沢には誤魔化して伝えた。


翠は私の言葉の意味を理解してくれて、誕生日当日の25日に夢ちゃんを含めた四人で買い出しに行くことになった。


そして、クリスマスパーティと誕生日パーティを分ける為に、24日にはクリスマスパーティをしようという案だ。


「え!? 二日連続でパーティするの!?」


家に帰って、夕飯を作りながら夢ちゃんにそのことを話すと流石に驚いているようだった。


「やっぱ迷惑だよね。ダメなら空の誕生日だけでもいいんだ」


「面白そう！ やろうよお姉ちゃん！ いやあ、お兄ちゃんと二人暮しでさ、私一人が張り切ってもなんか虚しいだけじゃない？ だから、そういうの待ってた！」


「あ、そ、そう？ なら良かった。食材はさ、当日に買いに行こうって話してるんだ」


目を輝かせて、夢ちゃんも乗り気の様子。


後は……24日はともかく、25日は驚かせたいから、空に外出してもらわないとね。