桜が咲く頃に、私は
We'll go together from here
お母さんと決別し、それからは夢ちゃんや翠、深沢達と一緒に残りの日々を大切に過ごした。
一分一秒を無駄にせず生きるというのは凄く難しくて、どうしてもぼんやりと考えごとをしてしまったり、悩んだりで時間を消費してしまうこともある。
だけどそれは、決して無駄なことではなくて、私を形作る大切な要素のひとつだと気付いたのは、タイムリミットが迫った時だった。
皆が皆、何事にも即答できるわけじゃない。
悩んで悩んで、それでやっと答えを出して。
だけどそれは本当に合っているのかと、迷いながら行動に移す。
その時間がその人を示す一面なのだから。
2月9日。
頭の上の数字は「0」。
つまり、0時までしか私の命がなくなった日になった。
「お姉ちゃんおはよう」
布団の中で目を開けていた私は、夢ちゃんをギュッと抱き締めて「おはよう」と返した。
「また眠れなかったの? ちゃんと眠らないと身体が持たないよ?」
夢ちゃんが言うように、ここ三日ほど私はろくに眠れていない。
授業中に居眠りして、夜は夢ちゃんの温もりを感じながら朝まで起きている生活が続いていた。
死ぬのが怖い……と思うと同時に、もうすぐ空の所に行くんだという思いがあった。
一分一秒を無駄にせず生きるというのは凄く難しくて、どうしてもぼんやりと考えごとをしてしまったり、悩んだりで時間を消費してしまうこともある。
だけどそれは、決して無駄なことではなくて、私を形作る大切な要素のひとつだと気付いたのは、タイムリミットが迫った時だった。
皆が皆、何事にも即答できるわけじゃない。
悩んで悩んで、それでやっと答えを出して。
だけどそれは本当に合っているのかと、迷いながら行動に移す。
その時間がその人を示す一面なのだから。
2月9日。
頭の上の数字は「0」。
つまり、0時までしか私の命がなくなった日になった。
「お姉ちゃんおはよう」
布団の中で目を開けていた私は、夢ちゃんをギュッと抱き締めて「おはよう」と返した。
「また眠れなかったの? ちゃんと眠らないと身体が持たないよ?」
夢ちゃんが言うように、ここ三日ほど私はろくに眠れていない。
授業中に居眠りして、夜は夢ちゃんの温もりを感じながら朝まで起きている生活が続いていた。
死ぬのが怖い……と思うと同時に、もうすぐ空の所に行くんだという思いがあった。