君に贈る「また明日」を。
次の日、私は普通にクラスメイトと話していた。自己紹介をしてから色々な事を喋った。朝のホームルームが始まる5分前、昨日のように五十嵐君は教室に入ってきて席に着くと私の肩をトントン、とつついて
「おはよう。」
と言った。私も朝の挨拶を返すとすぐに担任が来てホームルームが始まった。
それから毎日、五十嵐君とは朝の挨拶を交わした。毎日おはようと声をかけてくれることがとても嬉しかった。キラキラしたような笑顔に惹かれていった。
「五十嵐君ってかっこいいよね。」
そう友達に呟くと
「え!もしかして五十嵐君のこと好きなの!?キャー!青春!」
と言って私のことを茶化した。
「うん、好きなの。」
そう、自分で言ってしまうほど五十嵐君が好きだった。
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