星の降る夜
悶々と考えながら歩いて、コンビニの角を曲がる。
家まで、あと少し。
店先に座り込み、肉まんを頬張る学生を横目で見て 一瞬だけ心が揺れたけれど、それよりもコタツが恋しかった。
シャワー浴びて…コタツに入って…メシ食って…
そのとき、もし元気が残っていたら、今日こそ咲に電話しよう。
声だけでも、聞きたい。
そんなことを考えながら また角を曲がり、残るは直線のみ。
自然と早まる足は、まっすぐ家へと向いていた――。
「…え?」