俺にしときませんか、先輩。
行こうか、行くまいか。
行こうか、行くまいか。
よくある花びらで運命を決めようにも、授業中に気になってしまい、チクタクと動く秒針をわけもなく見つめている。
……やばい、目眩がしてきた。
目をぎゅっとして頭を振る。
そればっか考えていた私に、夕焼けが迫ってくるのはとても早かった。
とうとう放課後を迎えてしまい、頭を抱える。
……どうすんの、本当に。
今日は水曜日。
部活はない。
由都が待ってる、美術室で。
脳内でそれらが焦るように駆け回っているのが身体にも影響を与えたのかもしれない。
無意識に校内を歩いていて、気づけば下駄箱付近まで来ていた。
外から吹いてくるさらさらした風に視線をあずけて、また前に戻す。
そうやって進んでいたら、急に目の前が制服で埋まった。