俺にしときませんか、先輩。
芙紗奈side
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6限目の授業が終わったところで、はっと顔をあげた。
そーいえば今日って……水曜日じゃん。
朝から由都に会ったって言うのに、すっかり頭のなかから抜け落ちてた。
時間が経つのって早い。
てっきり、お悩み相談みたいなかんじで、話を聞いたりするだけだと思ってたのに……。
私は先週の手繋ぎゲームを思い出す。
由都ってほんとに、あんなに大きかったっけ…?
年下とはいえ、手を繋ぐっていうのは、さすがにちょっと気まずくはあった。
あのゲーム、結果だってよくわかんない。
結局、片方が逸らしたらダメなのか、それとも両方が逸らしたらダメなのか。
そこまで真剣に聞くのもなんかヘンな気がするから、やめたけど。
「サナちゃん、今日もまだ学校に残る?」
水曜日に気が取られていた最中、横から沙葉が声をかけてきた。
「もしそうなら、わたし、その……新谷くんと帰ろうかな、とか…」