俺にしときませんか、先輩。
由都side
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残り少ないレモンスカッシュの入ったコップを片手に、やってしまった…と、そう思った。
深く息を吐いたのに、ちっとも薄れてくれない後悔。
……ぜったい変に思われた。
かも、とかじゃなくて、確実に。
押し倒すとか、なに考えてんの、俺。
あー…と頭を抱えてもう一度ため息をつくと、机の上の携帯電話が通知を知らせる。
先輩かもしれないと思い、素早く手に取った。
『由都くん、今週の土曜日とか空いてる? あの、クラスの何人かでカラオケ行くことになって、由都くんもこない? 友達も一緒でいいからさ』
なんだ、水戸か。
メッセージを見て落胆する。
そもそも中学も一緒の水戸は誰から聞いたのか、俺の連絡先を勝手に知っていて、こうしてくるメッセージは少なくない。